配信開始直後を反映する、デイリーDL数ランキング。
これが最大瞬間風速に過ぎないことは知っているし、拘ってはいけないことも学んでいるが、単純にうれしい。
ただ、これがこれまでと違うのは、同日あるいは2~3日以内に投稿されたほかの作品(私は「同期」と呼んでいる)がランキング上位に見当たらないことだ。競争の厳しさが増しているのか…。
Soul Helper、遂に配信開始となった。
これで、同作の制作はひとまず終わりとなった。あとは、もし致命的な不具合があれば修正する作業くらいで、ほぼ、手を離れたと言って差し支えないだろう。
前作「俺クノ」は、正直、鳴かず飛ばずだった。いまだ、DL数は「来たる」の1/10以下だ。
それまでの作品を上回る製作期間とシナリオ量、イラスト量を投下しての、その結果だった。
タイトルがいけなかったのだろうかとか、広報の問題だろうかとか考えながら、心は折れてしまった。(尚、同作を失敗作だったとするつもりはない。今なお、同作は「来たる」と同じかそれを上回る自信作である。)
それまでは、心のどこかに、「同人界で名を上げたい」という野望があったのだろう。DL数に拘ったのは、そのせいだったと思う。真に制作が楽しくて行動しているのであったら、DLが伸びない程度で折れることはないはずだった。
そうして、制作が止まったまま3年弱が経ったころ。ツイッターで棗かけゆ様に出会ったのであった。第三者視点となる同氏から過去作への賛辞を頂いたことで、折れた心が立ち直った。また、狭い世界と思っていた「TSモノ」に信じられないほど多くの愛好家がいることを知った。
そこから、Soul Helperのシナリオの骨格の完成まで、わずか1週間であった。
シナリオ本文は、スマホにつないだグーグルクラウドで、隙間時間に書き上げた。
立ち絵のほとんどは、8月に見舞われたコロナ療養の1週間の間に、熱にうかされながら描き上げた。
スクリプトは、毎日、朝1時間早起きしてくみ上げた。
最終段階のデバックと音響の実装は睡眠時間を削ることになり、まさにラスボスというべき工程であった。
そして、投稿。
ふりーむ!様の投稿規定は、2年前より厳しくなっていた。作品の紹介文に、自サイトなどへの誘導をいれてはいけないことになっており、URLがダメなのかと思いきや、サイト名の紹介すら禁止となっていた。そのため、審査のやりなおしで、結局、1週間弱を要した。
もう、すっかりやり終えた。
この間、楽しかった。ゆえに、もう十分だ。
DL数は、もう関係ない。自分がこれ以上ないくらいに楽しんだから。
末尾であるが、支えてくださったはやてさん、グランツさん、楽曲を引き続き提供してくださったマサヤ議長に、改めてお礼申し上げたい。
Soul Helperをふりーむ様へ投稿した。
受理されれば、2022年07月14日から始まった創作は終了する。
久しぶりにメール投稿CGIを使おうとすると、サービス終了していた。
工房でのパーツ評価投稿に使っていたものである。
しばらく空けていた古巣に帰ったら、無くなっていたかのような、寂しい気分になった。