「ゼータ」も当時は小説版しか知らなかった。
その冒頭、「黒いガンダムに殴られる黒いガンダム」が強烈に印象的だった。
それはそうとして。
年末から続いていたリアルのゴタゴタがようやく終息してきたので、胸をなでおろした。
このおかげで、年末年始のアリスギアのイベントをほとんど見逃してしまった。
TVは見ないがガンプラは楽しんでいた少年時代。
こいつと初めて出会ったのは、「1/300 サイコガンダムMk.II」のパケ絵だった。サイコガンダムの背景に、見たことのない妙な形のメカが描きこまれていた。当時はそれが何者かわからなかったが、それこそがMA形態のそいつだったのだった。
次に会ったのは、「BB戦士」だった。クリスマスプレゼントとして買ってもらったそいつは、SDながらきちんと組み換え変形する代物で、その特徴的な姿も相まって、当時、最も好きなMS(正確にはMA)だった。
そして今日。
満を持して1/144として登場!
これはもう、買うしかなかった。
急に寒くなったところで風邪をひくのは毎年のことではあるが。
今年はいわゆる風邪症状が目立たなかったせいで、市販の解熱鎮痛と抗アレルギー薬で粘ったのが災いした。
発熱した時点で、既に肺炎へ進行していたのであった。
さらに悪いことに、今年は「コロナ」の当たり年であった。受診してもまずはそれをPCRで否定する必要があった。地方では、その結果がすぐには出ない。肺炎であれば通常即入院であるが、結果が出るまでは入院できず自宅待機となった。そして、陰性の結果が出た時には、連休に入っており、病院は通常業務を閉めていたのであった。
色々やりようはあったのだろうが、熱発した頭ではいろいろ考えることはできなかった。結果的に、連休中、肺炎治療ををそのまま自宅療養で継続する羽目となった。
本来あるべき点滴を受けられないので、毎日意識して水2500mlと塩分(梅干し)を摂取した。それでも、発熱翌日の夜間には胸が苦しくて眠れなかった。敗血症性ショックに至っていた可能性はあった。
幸い、4日目には解熱し、連休明けには既に入院不要な状態までには改善していた。再度PCRを回し、陰性を確認したうえで職場復帰した。
自分は若いせいで死なずに済んだが、これは、独居老人なら死んでいるやつだと思った。
「コロナ」がなければこうはならなかった案件であった。
「通常の医療を受けられない状態」を「医療崩壊」と呼ぶのなら、既に地方は医療崩壊しているのであろう。
地方の圧倒的多数の医療機関は「コロナ」に対応できるだけの物資も人員も不足している。もともと、今の保険制度では病院は常に満床にしておかないと赤字になる仕組みである。ベッドは恒常的にコロナ以外の患者で埋まっているから、「コロナ禍だから病床を開けろ」と言っても容易ではないし、陽性患者を隔離するための個室もない。不用意に陽性者を入院させて院内感染を起こせば、入院していた他の多くの患者が行き場を失う。
「コロナを診ない」が叩かれる世論を感じる昨今だが、「診たくない」ではなく「診れない」のが実情だ。「識者」が述べるほど話は簡単ではない。
それでも、公立病院たちは、「コロナでなく治療を急がない患者」に受診を控えるよう求め、必要度の低い入院患者に退院を促しつつ、コロナの病床を増やそうと動き始めている。
さて、「安全運転」という旧年の抱負は達成されたとみてよいだろう。
大荷物を背負って、足場の不安定な細道を渡る気分であったが、事故なく乗り切れた。
今年の抱負だが。
「確実な危機対応」だな、やっぱり。
目の前の道が崩れている。無策で突っ込めば、組織ごと壊滅しかねない。
周囲の協力を得て、むしろ前より良い道に再建したい。
安らぎが欲しかった。
何も考えず、何も生み出さず、何の責任もない、そんな時間が欲しかった。公私ともに、アウトプットに固執した結果かもしれなかった。おそらく、出力するのに必要な貯えが枯渇したのだろう。
これまでの活動に関係ないゲームが良いかもしれないと思いつき、PS3を数年ぶりに起動した。確か、DLでゲームを買えたはずだった。
そこで見つけた、「アトリエ」。
学生時代、友人が「マリーのアトリエ」がすごく楽しいと言っていたのを思い出した。
その続編なのだろう、「ソフィーのアトリエ」。きっと、面白いに違いないと思った。
環境を再整備し、購入、プレイ。期待に違わなかった。
綺麗なグラフィックに、出てくるのは美女に美男。ストーリーは夢と希望にあふれている。
自分の中の、澱みきった何かが浄化されていく…。
当時、TVはあまり見せてもらえなかったから、「ガンダム」のストーリーを知る手段は小説しかなかった。
後に、アニメ版と小説版は話が全く異なることを知ることになるのだが、当時は小説が全てだった。
その、小説版ガンダムの、ラスボスが「ブラウ・ブロ」だったのである。灰色のG3ガンダムとブラウ・ブロ、シャア専用リック・ドムの戦いは、少年時代の心へ強烈に焼き付けられた。
その、ブラウ・ブロ。
エルメスの時に記したとおりの状況で、プラモデルは容易に入手できるものではなかった。
探し求めて数年の後、家の近くの雑貨屋(スーパーだったか?)で発見した時の思い出も、また強烈に残っている。
当時は、まだ部分塗装だけだったから、形成色に合わせられない部分に悔しがったものだ。パテやヤスリも使っていなかったから、パーツの継ぎ目もガタガタだった。
それでも、かけがえのない宝物であった。
写真は、最近通販で買った「2つ目」である。
当時できなかったことをやりながら、楽しく作れた。
積みプラが無くなったわけではないが、ポチってある未着分まで考えても収容として許容内になった。(と思う。)
月に一度程度で訪れる、まとまった自由時間3時間程度。ここ数年はひたすら積みプラの処理に充てていたのだが、今回は久しぶりに絵描きに費やした。
出来栄えとかいろいろ考えても、貴重な時間を使った成果としては悩ましいが…、描いている時間は楽しかったし無駄ではなかったと結論する。暇があったらまた描きたい。
あれは、小学生の時。家族キャンプでのことだったと思う。ふもとの町で夏祭りをやっていた。その露店だったか、町のおもちゃ屋さんだったか記憶があいまいだが、そこにあったのだ。「1/550 ララァスン専用モビルアーマー」。
当時、カタログではその存在を知っていたのだが、近くの玩具屋さんでは見つけることができなかったキットだった。通販など普及していない時のことであったから、店頭になければ、入手は絶望的だった。
であったから、そこに見つけた時の感激は今も新鮮に思い出される。
サーフェイサーやエアブラシなど知りもしなかったから(当時あったのかもわからない)、今からすれば残念な出来ではあったが、宝物になった。
ただ、心残りだったのが、「ビットを上手に飾れない」ことだった。小さいビットが10個付いてくるのだが、飾り台のないキットだったし、そこらに並べることしかできず、次々に紛失していった。
当時に熱中していた「カードダス」のイラストでは、デフォルメされたエルメスの周りに、ビットがきれいにハートを描いて並んでいた。あれが再現できれば良かったのに…、という、子供の頃の夢であった。
遂に、その夢がかなった。
メインPC崩壊から始まって、サーバレンタル料金問題までの、ネット環境のごたごたが、ようやく落ち着いてきた。
こちらは、こさえたばかりのビグロ。
FA:G以外としては、初のエアブラシ塗装となった。
サイトのACコンテンツのニーズはほとんどなくなっているだろうし、私自身、ACをプレイする時間はほとんど失われてしまっていた。
費用対効果の問題として、これまでのACに関連するすべてのデータをサーバに載せ続けるわけにはいかなかった。
さりとて、「AC工房」にACのコンテンツがないというのも許容しがたかった。
そこで、ACコンテンツにあったデータのうち、印象深いものをピックアップして、思い出話の形で記していくことにした。
少しずつ、まとめていきたいと思う。
では、既に予約してある未発売のFAやFA:Gはどうなるのだろうか?
ただ組んで、ポイ?
消すのは簡単だったが、失ったものは大きかった。
サーバーレンタル料金の問題は解決せねばならなかったから、元に戻すこともできない。
いろいろ検討し試した結果、画質を落としたりCGIを減らすことで、なんとかなりそうだった。
ちょっと大変だが、やってみることにした。
下のような経緯で、サイトからフレームアームズやアスラを消した。
5年ほど前からひたすら追い続けたコンテンツだった。
数をそろえるうちに、公式から発信される全てを網羅し発信せねばならないという呪縛に、いつの間にか陥っていたように思う。
両肩が、ふっと、軽くなった。
ふと気になって、工房のサーバーレンタル料を確認した。…月額1万円を超えていた。
年額じゃない。月額だ。年額にすれば13万円を超えた。
工房開設時からACNXまであたりの全盛期では、サイト運営の趣味には金に糸目をつけない所があった。その当時としてはアリな金額だったと思う。
しかし、今は。
需要がどれほどあるかわからない、かつての活動の記録を公開する目的としては、あまりに高額だった。
今のプラモ趣味にしても、そこまでの額を払って公開するような内容ではない。
思い切って大ナタを振るい、月額1000円の容量に抑えた。
大丈夫。全ての記録は、私のHDと思い出の中にある。
空前のリアル仕事の多忙さに加えて迫る資格試験の勉強が全く進まないところへもってきて、メインのPCが死亡するという事態。
あまり使っていなかったPCを掘り出してきて、元通りとはいかないが、新しい環境でようやく軌道に戻った。
FA:Gの4名は固定として、それらの欠点を補う形でメンバーを組んでいる。
武器を指定してくるミッションが多いので、チーム内で武器が被らないようにすると出撃の際に面倒がない。
あと、なるべく回復スキルのあるキャラを入れるようにしている。
しばらく頭を冷やし、お金の使い方に自分なりのルールを決め、もしルールを破りたくなっても簡単にはできずに頭を冷やす時間を設ける仕組みを作った。
そしてから、再インストールした。
アリスギア、もうしばらくターゲット層の中にいさせて頂こう。
いつからかわからないが、このHPを開くと「セキュリティ保護なし」という警告が出るようになっている。
調べてみると、URLの開始が「http」であるためで、「https」でないHPには、近年からこの警告が出るようになったらしい。
さて、あまりに見た目が悪いので、ここも「https」にできないかと思ったが、サーバ提供のBIGLOBEのサイト自体が「http」であり、当然「https」のサービスは行っていなかった。
個人がHPを持つ時代が、終わりつつあるのか…。
久しぶりに持ち金のチェックをした。
そして驚いた。模型用品の買い物にしては、明らかに使い過ぎだったのだ。
天を仰いで、しばらく考えて、気がついた。
ソシャゲだ。アリス・ギアだ。
お気に入りのキャラを手に入れるのに、1~2万円が平気で飛ぶ仕様だったのだ。それで手に入らず自制がきかなければ、その数倍の出費となる。
指折り数えれば、残金とつじつまが合うではないか。
可愛い女の子キャラが沢山出てきて、ストーリーもそれなりに面白い。
だが、それは十万単位の金額に見合うものなのか?
ガチャを回さなければよいのだが、それでは面白くないように、上手いことできているのだ。
ひとまず、現時点でのデータを登録してから、アプリをアンインストールした。
お金は、大切に使おう。
重症を診ることが多い関係上、既に治療法のない場合も少なくない。想像以上の無力感に苛まれることもあった。
否。無力ではなかった。
治療法がない = 手の施しようがない
ではなかった。
治療法は既にないかもしれない。だが、
「さいごまで、我々はあなたを見捨てない」
このことを伝え続け、常に受け皿となることが、最後の手当てとなるのだ。
(文字にすると当たり前で陳腐に感じるのは仕様なのか。)