下駄箱の下に、小さなコオロギをみつけた。
ああ、夏が行くのか。
AMIDAはやり尽くした。もう心残りはない。
前を向いて歩こう。
ふりーむに投稿されている作品はピンキリだが、少なくともランキングでAMIDAの周囲にある作品は非常にレベルが高い。絵で見るだけでもレベルの差が歴然としている。
それに少しでも近づくべく、問題を自覚しながらもそのままとした立ち絵に手をつけたわけだが…。
私自身のレベルアップが必須であった。
並べてみると角度が変わっただけのように見えるが、右に到達するまでに、今まで越えられなかった壁をいくつか越えている。この感覚は数年ぶりだ。
AMIDAは今だ支持を頂いている。
概ね間違いはなかったということと、改善の猶予を頂けたことがわかった。
素材としては最初に着手して、終盤になって問題を自覚しながらもそのまま配信し、そしてご指摘を頂いた主人公「ありす」立ち絵。
表情とコスチュームが多く、描き直す気力がなかったのだ…。
北の青い空を見ているうちに、やれそうな気がしてきた。
テストも近いので、短期決戦を挑む。
ストーリーとかイラストとか、今更どうしようもない部分を除いて、ご指摘頂いたところは全て改善した。
だって、悔いは残したくないじゃないか?
「ふりーむ」の日毎ランキングを見ると、AMIDAの周りには、同じ時期に投稿された作品たちのほとんどは見えなくなって、新しく投稿されたのと、何年も前からそこに常駐しているであろう「真の名作」ばかりになっている。
流れていく…、どんどん流れ去っていく。その一つ一つは、それぞれの作者が命を懸けたものであろうに。この業界は無情だ。
ACとか絵とかゲーム制作とか、そこに投入する膨大なパワーを、少しでもリアルに向けられれば良かろうにと、常日頃から思っていた。
遂に受験まで3か月となり、尻に火がついた。
今が、まさにその時。
うちのコが、エッチな検索エンジンで引っかかる。
別にエッチなゲームではないつもりだが…。私の常識がずれているんだろうか。
どういう形であれ、見ていただける人が増えるのは喜ばしいこと。動画をUPしてくださった方に感謝。
盛岡へ出張。
行きの新幹線は時間丁度に予定していたのだが、なんでも、東京・上野間の信号機のトラブルで、1時間前後のダイヤ乱れ。影響は大きく、ホームは乗れない人でごった返した。蒸し暑い蒸し暑い。
昼食を適当に済ますことで遅刻を最小限に抑え、会場入り。ルーキー時代の恩師にばったり合う。お元気そう。相変わらず、どこかで見たような顔ぶればかりなのは、まだまだこの世界が狭いことを感じさせる。
当日は、会の主催者が意図したのかそうでないのか、「さんさ祭」の真っ最中。わんこそばを頂いた後に見物に行った。雰囲気は郷土の「おても総踊り」に近いが、祭囃子を踊り手たち自らが演奏する点に驚かされた。
一泊2日、良い夏休みだったかもしれない。
帰るとデスクの上に、3月頃に頑張った仕事が成功したことを知らせる葉書が置いてあった。
1週間がたち、ようやく落ち着いてきた。
昨年10月から全力回転でやってきた事を、いきなり止まれるわけはなかった。
あらためて見返すと、これまた見返しただけミスが見つかる。ちょこちょこっと修正して再UPとかしてみる。
投稿サイトの掲示板よりも、直に頂けるメールの方が、温かい応援メッセージが多い。
既に800を超えるDLを頂いている…。
過去作を顧みれば「大快挙」に違いない。頑張ったかいがあった。
後は、ゆっくり休もうと思っていたのだが…
投稿サイト「ふりーむ」にはDLラインキングなるものが搭載されていて、リアルタイムで変動する。さらに、管理人ページには日ごとのDL数がグラフで出るようになっている。見てもどうしようもないし、そんなもの見なければよいのだが、どうしても気になって一日に何度も見てしまう。そして心が休まらない。
まるで、学校に張り出されるテストの偏差値とか順位みたいで…。
朝には80位台だったうちのコが、午後には追い上げて20位台に食い込んできた。もはや応援するしかない。がんばって!
「阿弥陀2」の公開予定は明日で、0時には公開できるように準備を進めていた。同時にフリーゲーム投稿サイト「フリーム」に掲載をお願いすべく準備を進めていた。
「フリーム」の審査を通るのには1日以上はかかるんだろうと思って、工房公開より先に投稿を済ませたところ、数時間のうちに掲載いただいた。
これには嬉しわ驚くわ焦るわで、工房公開も予定より早まることになった。
ああ、びっくりした。
公開記念を祝う余裕もなし。
嬉しいことに、早速、数人の方々にDL頂いたようだ…。
尊敬する師匠に迫るタイムで仕事を終えた。後輩たちに「滅茶苦茶早いですね!」と言われて「ふふん」としているが、内心、快挙でガクガクである。
阿弥陀は、あと少しだが、探すほどに看過できないレベルのボロが見つかる。でも、そろそろ出尽くした感。
さて、ジオハーツの皆様に全面的にご協力を頂いて、作品はいよいよ大詰め。
ご協力の皆様に、感謝感激。きっと、良いものを出しますの。
昨夜、「モンスターズインク」をTVでやっていた。
「サリー」と呼ばれる雪男?青いムック?のようなモンスターが、所属する企業で業績ダントツNo.1なのだが…。食事の誘いを、「トレーニングしなきゃ」と断るシーンがある。物語全体からすれば、数秒にも満たない僅かなエピソードだが、これは大きかった。
「努力すれば報われる」とは思わないが、「努力しなければ成功はあり得ない」というのは真だろう。報われない可能性を知りながらも努力できるかが、分かれ目なのだ。
全ての素材の制作を終えた。
あとはバグチェックと必要に応じた手直しを残すのみになった。
昨年10月22日から今日まで、走り続けて、ふっと、何かが無くなった感覚…。
思いついたシナリオの断片を、レシートの裏に書いたっけ。
講習会の休み時間に、ノートの隅にマップのデザインしたっけ。
仕事が終わった後、眠い目こすりながら、マップのパーツを描いたっけ。
派遣先の夜、暇を見てはチビキャラ描いたっけ。
出張先のホテルにペンタブ持ち込んで、1枚仕上げたっけ。
新幹線の中は、揺れて書けなかったなァ…。
夜中にふっと目が覚めて、閃いたシナリオをスクリプトに起こしたっけ。そのまま朝。
ああ、終わってしまうのか。
何かを目指して走っているときが、一番輝いていると気がつくのは、いつも終わってから。
8月から先は、忙しさが増す見通しだ。
ゲーム制作を加速させていたら、急に終わりが見えた。
あれっ、終わっちゃうの?
終わらせようとしていたのに、感想はそんな感じだ。
質量は保存される。古典物理の基本だ。
対して、夢や希望は、質量がないから保存されないに違いない。誰かが幸せになったら誰かが不幸になる、とはなるまい。きっと、みんな幸せになる方法はある。
…なんてことを、某テーマパークのアルバイトをしながら考えていた。
夢を売るのも大変である、という話。