パチ組みレビュー

TOPに戻る

目次に戻る


LX
■LX-00 レイファルクス

月面プラント攻略戦において、アーセナルアームズで武装した地球側の切り札「YSX-24RD/NE ゼルフィカール/NE」と、月側のボスメカ(多分)「NSG-Z0/G マガツキ・崩天」が激突、撃破されたかに見えた「YSX-24RD/NE ゼルフィカール/NE」の爆光の中から生まれ出たのが本機です(035

何を言っているのかわからねーと思うが、おれも何を言っているのかわからない…、といったところですが、解説書は確かにそうなっています。
ゼルフィカール/NE + アーセナルアームズ + 崩天の攻撃 → 「LX-00 レイファルクス」…という「生成」方法になります。アーセナルアームズは原型をとどめていますから、ゼルフィカールNEが崩天の攻撃で溶解し、そこへアーセナルアームズとかゼルフィカールNEにもともと組み込まれていた謎の要素が影響して、レイファルクスに生まれ変わったと想像されます。

…いや、やっぱり、何を言っているのかわかりません。
少なくとも確かなことは、このフレームアームズの世界は、想像以上に「何でもあり」だということです。

そしてこの「レイファルクス」、恐ろしいことに近くにある全てのフレームアームズを制御不能にする能力を持っていて、大きな抵抗を受けることもなく、単機で月面プラントを攻略してしまいます。月面プラントをめぐる戦いは、こうして幕を閉じたのでした(035
結局、月側は何をしたかったのかとか、行方不明のライト・ロードン氏はみつかったのかとか、今朝霧スミカはどうなったのかとか、ウィルバーはただの運び屋で終わったのかとか、リロイが女の子だったらよかったのにとか、本キットの発売時点ではわからないことばかりです。これから明らかになるのか、それともユーザーの想像に委ねられたのか、今後の展開が気になるところです。

キットは大型で、それに見合わず可動性は良好で、接着なしでもパーツの固定性に優れています。両翼の関節には金属パイプが使われ、強度も不安がありません。見た目もヒロイックで、シリーズ中、屈指の良キットと言えそうです。


■LX-R01J ヤクトファルクス

月面プラントの沈黙後、T結晶技術を用いた機器が増えすぎると、地球規模の爆発を起こすらしいことが判明しました。これへの対策として、防衛機構はT「LX-00 レイファルクス」に着目、T結晶を抑制する力を調べるために、レプリカ機を作りました。
それが、本機「LX-R01J ヤクトファルクス」です。結論から言うと「LX-00 レイファルクス」の再現には失敗しており、T結晶へ干渉する、肝腎の「TCラミネートシェル」は装備していません。それでも、代わりに装備された「TCSオシレーターIII型」はバリアーとして十分な機能を持っており、さらにアーセナルアームズを改良した兵装により、一般のFAを遥かに凌駕する性能を持っていました(038

防衛機構がガフとリベルタに分裂後、ガフは本機をフラグシップ機として南米本部(カラカス行政区域)に配備しました。確認される最初の戦闘は、「LX-00 レイファルクス」を狙いガフの研究プラントへ接近した、リベルタのハンナ・メイガンとジャン・B・ウィルバーとのものでした。二人が駆るのは、共にJX-25F ジィダオの補修機(038。対する本機のパイロットは人間ではなく、トルース・ロックヘッドの記憶情報を移植された「自立型コントロールデバイス」でした(S13。初見で分の悪さ判断したウィルバーは、ハンナ機を逃がしつつ、自機から切り離した装甲を破壊、その爆光を目くらましに逃走しました。ウィルバーは本機に対して「乗ってんのはシロウトだ」と言い切っていますが(038、とんでもありません。相手は「トルースのコピーロボット」が操る「レイファルクスのレプリカ」です。生きて帰れたのは奇跡か、ウィルバーの人間離れした戦闘能力によるものに他ないでしょう。

「2号機」が存在するため、本機はワンオフと思われます。しかし一部では「ツークフォーゲル」(ドイツ語で渡り鳥)と呼ばれる、ガフの制御を離れて放浪する本機が複数(おそらく8機)あったともされます。そのうちの一機が、日本の京都において撃破されています(S13, 039

キットは「LX-00 レイファルクス」の色違いに、新規武装が付いたものです。オリジナルのレイファルクスに比べ、武器の接続が甘く、動かして遊ぶには心もとありません。いっそ接着した方がストレスなく遊べるでしょう。


■LX-R01HJ レッドファルクス

事態の泥沼化に焦ったガフが急遽建造した、ヤクトファルクスの2号機です。機体そのものはヤクトファルクス建造時の余剰パーツですぐにできましたが、「TCSオシレーターIII型」の材料に良いものが残っておらず、予定したバリアーを張れませんでした。急造ゆえの低品質です。そこで、バリアーの力場を電磁フィールドで収束すれば何とかなるのではないかと考え、その機能を持つ「EFトランスミッター」を試作しました。出来上がったそれはバリアーとしての機能は持ちませんでしたが、高威力の斬撃兵器としての運用が可能でした。それで良しとした結果、本機は防御力が低く攻撃力の高い、尖った機体として完成しました(S13。防衛機構も行き当たりばったりでしたが、ガフも相当なものです。
劇中、「自立型コントロールデバイス」が本機と共にリベルタへ亡命(?)、バルチャーで迎えに来たウィルバーの眼前で、ガフのジャック・ゴルド率いる追手部隊を全員切り伏せてしまいます(S13。ガフの責任者も怒り心頭でしょうな…。

キットはヤクトファルクスの色違いで、白く尖った「EFトランスミッター」が付いてきます。