パチ組みレビュー

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四八式
■四八式一型 輝鎚・甲(M48 グスタフ)

鉄塊。
「SA-16 スティレット」で追いきれず、「三八式一型 榴雷・改」の増加装甲を撃ち抜いてくる敵FA「NSG-X1 フレズヴェルク」。それに対抗して製造されたという、力任せのFAです。その装甲厚たるや「三二式 轟雷」の四倍以上という代物で、機動力はお察し。フレズヴェルクのベリルショット・ランチャーに耐え(014、フレズヴェルクのバリアー(TCシールド)を無効化する干渉弾(ATCSS)を撃つこともできたようです(S03

このキットを組んでいると、「装甲を貼り重ねている感」を堪能できます。小さい部品があり注意が必要です。また、装甲を貼り重ねた後で中のフレームアーキテクトが破たんすると、収拾がつかなくなります。フレームアーキテクトの各所、特に腰の関節は事前に瞬着で補強しておく必要があります。
出来上がってみると、これまた設定通り、動けません。鉄塊ならぬプラスチック塊ができた感が半端ありません。これぞ重FAの神髄。重装甲フェチの方には絶対にお勧めです。

■四八式三型 輝鎚・丙(M48Type3 グスタフ・ジュール)

「四八式一型 輝鎚・甲」らの活躍により失地は回復しました。しかし、いざ攻勢に出ようという時になって、「四八式一型 輝鎚・甲」の鈍足では攻めきれないことがわかりました。そこで、同機に超大型のブースターをつけて飛ばそうというのが、この機体です(026。「甲」が守備用とすれば「丙」は攻撃用といえるでしょう。「降下艇基地攻略戦」で、大きな活躍をしたようです(S07

このキットですが、上半身は「甲」の頭を挿げ替えたもので、下半身はFA一体分のボリュームを持つ、四脚です。並みのFAの1.5倍のボリュームとなり、空前の大型キットです。大きなパーツが多く、組み立ては比較的簡単です。下半身のフレームアーキテクトは組み立て式で、関節に強度があり、大型キットながら姿勢を維持できます。
圧倒的な威圧感を持つ重量機、机上に一体、いかが?

■四八式二型 輝鎚・乙 狙撃仕様

四八式三型 輝鎚・丙に先んじて開発された、輝鎚の強化型です。装甲と武装をさらに強化し、機動力は捨てて、敵の拠点である降下艇基地へ直接砲撃を仕掛けようというプランでした。とりわけ目立つ大型砲は「百拾式超長距離砲『叢雲』」で、降下艇の迎撃用の大型高射砲をFA用に改修したものです。あまりの大きさのため、本機以外での運用は困難とされます。丙型が生産型として採用されたため、本機は十数機が生産されるにとどまりました(029
ストーリー中ではハン曹長が搭乗、窮地に陥ったベイ・ストランド准尉の部隊を、僚機と共に救援します。「叢雲」で空中から狙撃するという芸当をやってのけ、ストランドを驚かせました。(029
キットは「四八式三型 輝鎚・丙」に装甲と武器を加えたものです。超大型の「叢雲」を加えたボリュームと重量は、フレームアームズの限界に近い代物です。このデカブツ感はシリーズ最大級!

■四八式二型 輝鎚・乙 白兵戦仕様

降下艇基地を攻略後に残敵の掃討戦のため、急遽改修された機体です。砲撃用の武器を捨て、超大型の鉈「試製三式破城槌」を装備しました。この大鉈自体も、降下艇基地への直接打撃を目指したものでしたが、機動力に劣り接敵が苦手な本機には不向きとされ、正式採用はされていません(S09
ストーリー中ではサイト・ゼキ曹長が搭乗、三二式に乗る味方のキアノ・ジアン曹長の心配をよそに、追っ手の一群を単機で切り伏せてしまいます(S09
キットは「四八式三型 輝鎚・丙」に装甲と武器を加えたものです。正式採用されなかったというのが残念なほど、大鉈がよく似合っています。