NX-14

〜第二回バトルアリーナ(福岡)〜
2004年 8/1、福岡県粕屋郡ダイヤモンドシティーにて、フロム主催の大会が開催されました。

【大会ルール】
1ブロック、16名のトーナメントとなります。

1回戦から準決勝までは機体変更が必須。1回戦はAC1、2回戦はAC2、準決勝はAC3を使用していただきます。
決勝でも対戦ごとに機体を変えていただきますが、使用順序は問いません。

◆上記ルールにより、お一人様必ず3体の機体をご用意ください。
3体のACは、基本的に同じパーツを装備することは禁止とさせていただきます。

<3機体に同じパーツを使用してはいけないカテゴリ>
頭部、コア、腕部(武器腕含む)、脚部、インサイド、エクステンション、左右肩装備、右腕武器、左腕武器、格納装備
  ※左右肩装備には、レーダー、ブースタといった補助的なパーツも含まれます。
左右でそれぞれ1つのカテゴリとします。
  ※左右腕武器には、ブレード、シールドも含まれます。
左右でそれぞれ1つのカテゴリとします。

<3機体に同じパーツを使用してもよいカテゴリ>
ブースタ、FCS、ジェネレータ、ラジエータ、オプショナルパーツ

使用するデータには、あらかじめ「*/*○○ パイロット名」のように、大会日・大会名・パイロット名を入れてください。

予選
・制限時間は3分。1本勝負。
・マップは、1回戦MILITARY DISTRICT、2回戦 MARINE BASE
・重量過多、腕部重量過多、出力不足等の基準違反機体も使用可能です。

準決勝
・制限時間は5分。1本勝負。
・マップはUNDERGROUND WORKS
・重量過多、腕部重量過多、出力不足等の基準違反機体も使用可能です。

決勝
・ 制限時間は 5分、3戦2本先取。
・ マップは、STRUCTURE、BORN CITY、ARENA の中からカードで決定
・ 重量過多、腕部重量過多、出力不足等の基準違反機体も使用可能です。


今回は出場者としてではなく、スタッフ手伝いとして参加させていただきました。
会場は福岡郊外の巨大ショッピングモール。
当日は台風10号の接近を受けて天候は荒れ模様で、去年大雨に見舞われたサマーキャラバンを思い出しました。
「一年早いな〜」
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10時。
フロムからの事前のメールでは受付開始前30分に現地集合とのことでしたが、1時間前についてしまい、一人で待つこと20分。
待ちぼうけのYYの前を、大きなモニターを重そうに運ぶ2人の男女がありました。
「さては」
と、追いかけると、案の定、フロムの広報さんです。
YYが自己紹介すると、責任者らしき男性がにこやかに応対してくださいました。
女性の方は、これからの仕事で頭がいっぱいなのか、挨拶もそこそこに。
前払い報酬(?)の特製Tシャツと、FROMSOFTWAREのロゴの入った腕章を渡され、YYは上機嫌。
フロム社員とおそろいの腕章だなんて、なんともステキではありませんか!
モニターなどの大きな機材は、このショッピングモール内での中古レンタルとのこと。
設営は広報さんお二人で十分との事で、YYはふらふらとその辺で時間つぶしです。
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11時。
受付開始です。
列を成す三十余人の参加者。見知った顔もちらほらいます。…というより、見たような顔ばっかり。
男性スタッフが受付と案内を、女性スタッフがくじ引きの記録。
そして、YYともう一人いたスタッフ手伝いの方が、メモリーカードをチェックします。
違反機体を見逃しては大変ですので、責任重大です。
どんどん積み上がる、未チェックメモカの山。
「お前の機体、勝手に改造してやるからw」
などと、参加していた某大手サイトの管理人にふざけながらも、目は真剣です。
意外と多かったのが、パイロット名のミスで、会場名と日時の記載がないものが目立ちました。
次いで肩武器の重複で、全ては左右を取り替えれば問題なく修正可能なものでした。
特異なものとして、初期機体のコアと頭を代えて武装を排除したのものがあり、
「これはこれでいいのか?」
との問いにその機体の持ち主は
「1回戦だけ勝てればいいので。」
とのこと。
違反機体はその場で修正してもらい、11時55分、受付は終了しました。
BA1で優勝者の「強い機体」が公開されてしまったためか、皆似たような機体ばかりでした。
クレストホバータンク、腕マシンガン、小グレネードキャノンの使用率はどれも8割以上の印象です。
これをもってスタッフ手伝いの仕事は終了、あっさりしたもんです。
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12時。
大会開始。
トーナメントの都合上、「1回戦」である予選の前に、「0回戦」なるバトルが登場。
予選の予選をくぐらねばならない、くじ運の悪いレイヴンが4名。
遠方から出かけてきて、こんなわけのわからないところで消えては、泣くになけません。
勝って跳ねて喜ぶ者、負けて無言で不機嫌そうに去る者。
その後もバトルはさくさく進み、あっという間に準決勝です。(全記録ありますが、割愛)

Aブロック準決勝1(宇周さん 対 Kさん)アンダーグラウンドワークス
宇周さんは左火炎放射器でサイト拡大した大口径プラズマキャノンのタンク、Kさんは2丁スナイパーライフルで相対。
しばらく柱越しに小競り合いが続きましたが、痺れを切らして飛び出したKさんに宇周さんのキャノンが続けて命中、
あっという間に勝負が決まりました。

Aブロック準決勝2(takashiさん 対 戒さん)アンダーグラウンドワークス
takashiさんは両手スナイパーライフル、戒さんは腕マシンガンで相対。
障害物越しの削り勝ちをもくろんだtakashiさんでしたが、戒さんの腕マシのラッシュにつかまり、逃げ切れず炎上。

Bブロック準決勝1(whiteさん 対 ノイズさん)アンダーグラウンドワークス
重EOで追い込むwhiteさんでしたが、ノイズさんがノイズメーカー併用の腕マシで畳み込み、勝利。

Bブロック準決勝2(Luteさん 対 犀川さん)アンダーグラウンドワークス
一方的な展開で犀川さんが腕マシにより勝利し、圧倒的な強さを見せ付けました。

Aブロック決勝1回戦(宇周さん 対 戒さん)ストラクチャー
宇周さんは準決勝のプラズマタンク、戒さんも準決勝の腕マシ機で相対。
しばらく2階で機をうかがう戒さんでしたが、1階に降りたとたんにプラズマキャノンが直撃。
戒さんは腕マシで反撃しますがAP差は埋まらず、プラズマキャノンの連続ヒットで決着しました。

Aブロック決勝2回戦(宇周さん 対 戒さん)アリーナ
宇周さんは2段マルチとデュアルで武装した腕マシ機、戒さんは2丁スナで相対。
宇周さんはマルチミサイルを撃ちきりパージ後、腕マシラッシュ、熱暴走した戒さんは逃げ切れず、爆発炎上。
Aブロックの優勝者は宇周さんです。拍手。

Bブロック決勝1回戦(ノイズさん 対 犀川さん)ストラクチャー
抜群の位置取りで、犀川さんの腕マシにより、あっという間に決着。記録する暇すらなし。

Bブロック決勝2回戦(ノイズさん 対 犀川さん)アリーナ
これまた、犀川さんが二脚コンテナを危なげなく小グレネードのホバータンクで下し、決着。
Bブロックの優勝者は犀川さんです。拍手。
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14時。
優勝者が決定した後はフリー対戦です。
ところが、なにしろ昼食抜きのぶっ通し。
盛り上がりは今ひとつで、15時には人影もまばらになりました。
YYは男性スタッフに近づき、当時大問題になっていたキャプチャー画像の著作権問題について質問です。

YY「私、ACファンサイトを運営しているものですが、画面を撮影した画像は使えるのでしょうか?」

スタッフ「担当の者がメールでお答え致します。」

YY「このメールですが、『フロムのHPで、ダウンロード用でない画像の使用を許可しない』ということでいいですか?」

スタッフ「はい。こちらのHPで、マルシーがついていない画像は使わないでください。」

YY「わかりました。」

スタッフ「ゲーム画像については、うち(フロム)がよければそれでいいというわけではなくて、他のゲーム会社ではそれ(HPへの転載)を禁じているところが多く、(フロムだけが許可していると)示しがつかないということになりますので…」

YY「そうなんですか…」

最後は不明瞭に終わりましたが、フロムも著作権問題で他企業との関わりに苦労している事は、十分伝わりました。
ユーザーのみならず、他企業にも気を使わねばならないフロムの苦悩を垣間見た気がしました。

続いて、女性スタッフと雑談です。終わって緊張がとれたのか、表情は和らいでいます。

YY「お疲れ様です。今朝、東京から来られたのですか?」

スタッフ「いえ、昨日は広島会場で、その足で福岡に来ました。」

YY「・・・(汗 、各会場にそれぞれ違うスタッフが行くのではなくて、ハシゴなのですか?」

スタッフ「それほど人員に余裕はありませんので(笑」

YY「それは大変ですね・・意外でした。」

スタッフ「明日もまた仕事なんですよ。(にっこり」

YY「ああ・・・、月曜ですからね(絶句」

スタッフ「ギリギリでやっていますので、今回のようにお手伝いいただけると本当にありがたいんです…。」

男性スタッフも疲れた顔で、宇周さんのACへの要望を黙って聞いています。
”頼むから、なんかお手伝いさせてください!晩飯奢らせてください!”
と、YYは本当に言いたかったです。
片づけを手伝おうとしたYYでしたが、
「2人でできます。いえ、すぐに終わりますので。」
とのこと。
”サービスを提供する側”と”される側”。
YYはどうあがいても、”される側”です。この溝は埋まりません。

フロム、がんばれ!

みんな、あまり「バランス、バランス」といじめるな。
みんな、大好きなゲームを作ってくれるフロムを、もっと大事にしようよ。
出場者側からではない、スタッフ側からの視点を、ほんの少しだけ体験できた大会でありました。