FF-E1

〜フォーミュラフロントって、なに?〜

2004年12月12日、携帯型PS、”PSP”がソニーより発売されました。
PSPにはPS2に比べ、R2、L2、R3、L3の4つのキーがなく、スティックもありません。
ようするに、ACを操縦するにはキーが足りません。
しかし、新型ハードに遅れるわけにはいかない我らがフロム。
なんと、大胆にも「操縦しないAC」を作っちゃいました!

アーマードコア・フォーミュラフロント。

「操縦できないなんて、ACじゃない!」
なんて言わないで、ちょっと、この変わった”AC”を体験してみようではありませんか。


起動すると、PSPの小さな画面にオープニングムービーが始まります。
小さな液晶画面としてはびっくりするほど綺麗です。
内容はNBのようにゲーム画面が主ですが、迫力は十分です。
BGMはMOAのオープニングに似てる?
NBに比べ、できないことは「操縦する」ことだけです。
アセンブルはもちろんのこと、ACカラー、エンブレムと、従来のシリーズに遜色ありません。
ガレージには、NBで使用可能なパーツが初めから全てそろっています。
パーツのパラメータはNBと同じです。
ただ、頭部パーツにのみ、「AIキャパシティ」なる新パラメータが追加されています。
時々届くメールが懐かしくて、なんだかうれしい気分になります。
ゲームの目的は、フロムの用意したACチームに、バトルでうち勝つこと。
バトルには、1対1の対決もありますが、団体戦も用意されています。(PSP版には団体戦はありません。)
団体戦には5機のACを用意することになりますが、
オプションパーツ以外のパーツの重複が禁止されています。
もちろん、FCSやジェネレータ、ラジエータも重複不可です。
パーツがNBのままなら、これは絶望的に厳しい制限です。
でも、きちんと対策はしてありました。
内部パーツに限って、「似たようなパーツ」が沢山追加されています。

AIの構築は、MOAのランカーメイキングによく似ており、以下の項目について各33段階で設定していきます。
・距離特性(遠距離〜近距離)
・行動特性(変化〜安定)
・移動特性(ダッシュ高〜低・ジャンプ高〜低・走行高〜低)
・戦力特性(攻撃〜防御)

MOAより追加されたのは、AIの能力を決まった合計値内で割り振る点です。
以下の項目に、それぞれ0〜10の範囲で、合計値が頭部の「AIキャパシティ」の値内に収まるように割り振ります。
これは思いのほか重要で、この値如何で勝敗が決することも少なくないため、頭部の選択は慎重に。
・敵分析(相手の状況を正確に判断する能力)
・地形分析(周囲の地形情報を正確に解析する能力)
・攻撃戦術(自機ACの攻撃を分析し、適切な攻撃行動をとる能力)
・防御戦術(敵ACの攻撃を分析し、適切な防御行動をとる能力)
・熱制御(熱量上昇を回避する能力)
・EN制御(効率的にエネルギーを運用する能力)
・機体制御(機体を適切にコントロールする能力)
・移動制御(地形を効率的に移動する能力)
・武器制御(武器を特性に合わせて適切に運用する能力)
・索敵制御(対戦相手の位置を確実に把握する能力)

また、「オペレーションチップ」なるアイテムを用いて、時間経過(30秒毎)による行動変化をプログラムすることもできます。
アセンブルは、NBで機体を構築し、実際に動かし、性能を把握してからFFに移植するのが良さそうです。

ゲームとしては、そう、「NBのAIメイキング版」です。

「NBを携帯で遊びたい」という人にお勧めの一品です。
「掌の中に綺麗な画像で愛機がある」というだけで感動ものです。


あなたの愛機を いつもおそばに。  PSPフォーミュラフロント。




特別コラム〜じゃあ、実際にバトルってみよう!〜

パーツが被らない限り、NBで作った機体は完全に再現可能です。
パラメータもチューニング値も、何もかもNBと同じです。


←というわけで、NBの愛機勢ぞろいです。
ランキングは、これまでのシリーズと違い、チームごとになります。
下位チームだからといって弱いとは限りません。油断は禁物。
下位チームからの挑戦もあり、それに敗れるとランキングがダウンします。
チームの紹介文に、自分のチームのプロフィールを入力することもできます。

←ようやく上位リーグに進出。ここまで来るには、下位リーグを突破しなければなりません。
メールも健在です。
メールの他、他のチームの試合結果を知らせる「ニュース」もあります。
メールもニュースも現実感に溢れ、ミッションに劣らないストーリー性を持っています。
インパクトのあるライバルやヒールも現れ、楽しさ満点です。


←紳士的な挑戦状。受けて立たん!
5機用意した機体のうち、好きな1機を選択して戦わせます。
ステージは相手ごとに固定されています。自分に不利な地形で戦わねばならないことも。
相手の機体やステージに合わせて選ぶのもいいですが、ここはあえて、趣味の機体で。


←いざ、尋常に勝負!
戦いは、もちろん全自動。
今作のAIは、これまでになく高性能です。
AIのチューニングにもよりますが、ちゃんと障害物は避けますし、被弾すれば盾を構え、弾が切れればパージし、使用する武器の射程に合わせて行動を変えます。 エネルギーの浪費でチャージングになったりはしませんし、熱がたまればちゃんと休みます。

自分のACが被弾したりすると、もうどきどき。
互いのAPが真っ赤になったりすると、届くはずもない声援を送りたくなります。
また、試合中には実況中継のような文字も出て盛り上げてくれます。

試合に勝つと、報酬がもらえたりします。
ショップはありませんので、現物支給です。
もらえるものは「オペレーションチップ」。

←でも、こんな機能、役に立つのかしらw

あとは、各自、ぜひプレイされてみてください!