新サーバに移せないCGI。でも、失うのは嫌だ。
なら、移さなければよいじゃないか?と気がついてしまった。
Web界隈には、何年前からか、「SSL」なる暗号通信システムが存在し、それを実装していないWebサイトには「セキュリティ保護なし」という警告メッセージが表示される上に、検索の上位に入りにくいというハンデを負わされる。
サイトに初めてくる人なら、警告メッセージを見ただけで回れ右に違いない。
当サイトは長年、その状況に置かれていた。
今回、AC6の発表に際してサーバを変更したところ、変更先のサーバでは無料でSSLが得られることが分かった。反面、愛用のCGIのいくつかが使用できなくなる。
しばらく考えたが、今後のことも考えてSSLの方を優先した。
ふとした弾みに、町内会的なイベントへ参加することになり、その内容が「門松づくり」だという。
卓上用の小さなものでも組み立てるのかと思って、普段着に革靴で出かけると、連れていかれたのはまさかの竹林。他の参加者は日焼けした屈強なおじ様ばかりで、いで立ちはツナギに長靴。何人かは「自前の」チェーンソーとか持っている…。
山の斜面に生える、高さ10mは越えると思われる直径30cmほどもある竹が、チェーンソーで根元を切られ、ざざーっと音を立てながら、こちらへ倒れてくる。どう考えても素人には危険な作業だったが、みんな慣れた様子で、わけがわかっていないのは私だけのようだった。どうやら、林業家ばかりのイベントに間違って紛れ込んだらしかった。
できることは切られた竹を運ぶくらいであったが、これが重い。指の一本でも痛めたら、週明けの仕事ができないではないか?「いや、もう一人寄こしてください」というのを、しかし我慢した。怪我に注意してやれば、これもよい経験になろう。
林業。
私の細工師的な専業からは、対極にある仕事と感じた。
切り出した6本の竹から、左右一組の門松が作られるのだという。
どうやら、昔のCGIは今のサーバーに対応していないらしい。新しいCGIを探す。
しかし、新サーバ、日記以外のCGIが動かん…。
どうなっているんだ?
1年と少し前、サーバレンタル料金の問題で、AC関連のコンテンツを大幅に縮小したところであった。その時は色々とテンションが下がっていた時であったから、「ほかの安いサーバーを探して代える」という選択肢が浮かばなかった。
今回、「AC6」が発表されるに至り、自称ACファンサイトとしては、AC系コンテンツを外すわけにはいかなくなった。そこで、他のレンタルサーバを探すと、なんと、今の千倍の容量が、今より安いレンタル料金で借りられるではないか。…というか、今現在の発達したWeb環境で、20年近く前からレンタル料金が変わっていないという、今までのサーバが、完全におかしかったのである。
とりあえず、TOPだけを今までのサーバに残してURLを維持しつつ、中身のコンテンツを全て新しいサーバに移した。
これでもう、画像サイズを気にしながらUPするストレスから解放される。
画像はアップロードテスト。
その知らせに激震が走った。
サイトの再構築を始めた。
開始画面に表示する、作品の表紙となる一枚絵に、ようやく着手した。
半年前からイメージはできていた構図で、おおむね予定通りに形になってゆく。
やはり、自分の脳内イメージを具現化できるのは、自分の腕だけだ。昨今はイラストAIが世間を騒がせているが、今のところはお呼びでない。