パチ組みレビュー

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EXF-10
■EXF-10/32 グライフェン

海戦用のFAです。ベースとなった「EXF-10」は海中、宇宙、陸上、環境を問わずに活躍できる優れものでしたが、量産に向かずにフレームアーキテクトとの競合に敗れたという経緯があります(008

説明書に「複雑な機体構成」とある通り、かなり複雑です。フレームアーキテクトを使ってはありますが、腰は前後逆、股関節を含む大腿部は使用せず、両前腕は腕として使わずに推進装置の芯に埋め込んでしまいます。導入として選ぶには難しいキットだったと思います。
機体重量は重めで、関節ポリキャップの強度がそれに見合っていないのか、好きなポーズはおろか、自立させるのも一苦労です。この写真では、1体のキットを2本のスタンドで支えています。
何かと初心者キラーなキットと思いますが、出来上がったカッコよさはそれに報いるものです。顔のクリアーの奥に精密に表現されたカメラに感動。さらに、塗装や改造でより良いものが出来ると期待できます。

■EXF-10/53 アーマーグライフェン

「EXF-10/32 グライフェン」の性能が認められ、さらに高性能化を果たした機体です。全身にある箱型のパーツはミサイルコンテナで、全身これ武器といった代物です。フル装備では自重で陸戦には不向きとされ、重力下では幾つかのコンテナを外して運用されます。「EXF-10/32 グライフェン」と同様、駆動骨格「EXF-10」が用いられていると考えられます(008, 020
「EXF-10」は海中や宇宙でも高い性能を発揮する駆動骨格で、開発陣は主力兵器としての地位を強く望んでいました。しかしコストパフォーマンスの面で「TYPE001 フレームアーキテクト」に敗れ、「EXF-10/32 グライフェン」として採用されるにとどまりました。開発陣は、これを凄く悔しがり、根に持ちました。本機の完成後も恨みを忘れず、防衛機構からの要請をドタキャンして別の「独立自衛組織」に横流ししたりしました。遂には防衛機構の怒りを買って、開発陣はクビになってしまいました。しかし本機の高性能ぶりは他に代えられずに生産は続けられ、月面反攻作戦においては、遂に主力兵器の座を勝ち取りました。立志伝中です(020

「ベイルゲイト基地攻略戦」の後、横流しされたと見られる本機が防衛機構側の「三二式伍型丙 漸雷強襲装備型」と交戦し、破壊されています。足に大型のミサイルコンテナをつけた状態で現れていて、どうやらフル装備だったようです。陸戦仕様としては奇異ですが、交戦が始まってすぐに足のコンテナを排除して盾代わりに使い、ミサイルに誘爆するという事態を起こしています。もしかすると、機動戦になる前に最初から排除するつもりだったのかもしれません。防衛機構に敵対した理由やパイロットの正体は不明です(019。憶測ですが、月側や防衛機構の反乱分子などではなさそうです。というのも、それらに繋がる情報が全くと言っていいほどありません。消去法で考えると、防衛機構とは距離のある「独立自衛組織」(020が火事場泥棒に現れたのではないでしょうか。新型である本機を横流しされた「独立自衛組織」が、物資不足にあえぐ防衛機構をナメてかかった結果なのかもしれません。

キットは「EXF-10/32 グライフェン」と「エクステンドアームズ03」の組み合わせです。「アーマーグライフェン」とは言いますが、グライフェンにパーツを被せるといった簡単なものではなく、「グライフェンのパーツを使って、全く別のFAを作る」というのが正解です。ですから、既に完成しているグライフェンを使って作るには無理があります。最初から本機を作るつもりで別にキットを用意した方が良さそうです。たくさんあるミサイルコンテナは蓋が開いて、中には膨大なミサイルが並んでいます。問題は、これにパーツ分けや色分けがありません。色を再現するには大量にあるミサイルを一つ一つ塗らなければならず、組み立ての難しさも合わせてシリーズトップクラスの煩雑さです。スタイルは重量感と安定感に溢れていて、重量機好きならぜひ手に入れたい一品でしょう。箱型で構成されたその姿は、「アーマードコア」に出てくる強面の企業を連想させます。
■EXF-10/53 アーマーグライフェン 陸戦仕様

「EXF-10/53 アーマーグライフェン」は、フル装備だと自重のために地上戦に向かなかったようです(020。「エクステンドアームズ03」には足にミサイルコンテナをつけないときのパーツが付属していますので、それを使って軽装備のものを組んでみました。
轟雷やレヴァナント アイに混じって、ジャングルなどに展開しているのを想像するとわくわくします。