SL-2

〜機体放熱の実態〜
ラジエターの放熱力・緊急時放熱力、外部パーツの放熱力についての実験と考察です。

いきなり結論ですが、
●ラジエターの放熱力・・・値が高いほど熱暴走しにくくなる。機体の平常温にも影響する。
●ラジエターの緊急時放熱力・・・値が高いほど熱暴走によるダメージを抑えることができる。
●外部パーツの放熱力・・・機体の平常温に影響する。放熱には影響しない。
(平常温=何もしない状態での機体の温度のことです。同じアセンでもステージによって変化します。)

上記の根拠となる実験結果は以下の通りです。

◎実験1 :OBに点火してから平常温に戻るまでの時間を測定することで、各ラジエターの放熱力を比較します。

1)実験機:初期機体(ラジエターは様々なものを使います。) 実験場所:ACテスト1
2)OB点火と同時にストップウォッチをスタートします。
3)OBが発動した瞬間、機体温は跳ね上がりますが、すぐに放熱が始まり、機体温は下がっていきます。
4)機体温が平常温に戻ったところでストップウォッチを止めます。
 OBを発動してから平常温に戻るまでの時間="放熱時間"(単位:秒)とします。
 各ラジエータについてそれぞれ5回ずつ測定し、その平均値を代表値とします。

結果
ラジエター CR10
CR11
SA44
SA77
CR14
ICICLE
KD99
KDA01
放熱力 5000 6700 6702 6990 8254 7700 11520 8840
放熱時間 15.45 14.44 14.44 13.97 12.38 13.03 11.06 11.80
平常温 10 7 7 7 6 7 4 6
ラジエターの放熱力と放熱時間は見事な相関を示しました。
放熱力最低のCR10と最高のKD99では、実に4秒半もの差が生じました。
一瞬を争う対人戦でこの差は大きく、OBによる熱暴走を未然に防ぐためにも軽視できません。
敵の攻撃による熱に対しても、ジェネレータの放熱力が高ければ熱暴走に陥りにくいと言えるでしょう。
また、放熱力の高いラジエターでは、平常温も低く抑えられるようです。


◎実験2 :一撃で熱暴走に至る攻撃を受けたときのトータルダメージを見ることで、各ラジエターの緊急時放熱力を比較します。

1)実験機:初期機体(ラジエターは様々なものを使います。) 実験場所:地下工場
 着火剤には火炎投擲銃KWG-NHZL60を使います。
2)実験機に火炎投擲弾を発射、実験機は一瞬で熱暴走に陥りますが、すぐに緊急放熱が始まり、機体温は下がっていきます。
3)平常温に戻り、熱暴走が収まった時点でのトータルダメージを見ます。
 各ラジエターについて、それぞれ1回ずつ測定します。

結果
ラジエター CR10
CR11
SA44
SA77
CR14
ICICLE
KD99
KDA01
緊急時放熱力 5000 5200 5955 10200 8450 9800 11300 9522
ダメージ 727 714 659 500 546 509 479 515
ラジエターの緊急放熱力が高いほど、熱暴走で受けるダメージを低く抑えられます。
緊急時放熱力最低のCR10と最高のKD99では、ダメージに248の差が出ました。
一度の対戦で何度も熱暴走を起こせば、緊急時放熱力の差が大きなダメージ差になって表れることでしょう。


◎実験3 :外部パーツ(HEAD,CORE,ARM,LEG)に設定されている"放熱力"が、ラジエターの"放熱力"と同質のものかを調べます。

実験機A・・・CR11を装備した初期機体

ATE+STO+XB+EDF+CR11 (外部パーツとラジエターの"放熱力"の合計=2871)
実験機B・・・CR10を装備し、CR10とCR11との放熱力の差を外部パーツで埋め合わせた機体

OVE+STO+FIN+WIZ+CR10 (外部パーツとラジエターの"放熱力"の合計=2870)
AB両機について、それぞれ「実験1」ど同様のテストを行います。
OBによる上昇温度に差が出ないよう、実験機のコアは統一してあります。
もしも外部パーツの"放熱力"がラジエターの"放熱力"と同質のものなら、この二機の実験結果はほぼ同じになるはずです。

結果
実験機A:放熱時間=14.44 平常温=7
実験機B:放熱時間=15.49 平常温=7

放熱時間に明らかな差が出てしまいました。
残念ながら、外部パーツの"放熱力"は、ラジエターの"放熱力"の代わりにはなりませんでした。
ためしに、実験機Bのラジエターを実験機Aと同じCR11にしたところ、放熱時間=14.52(≒実験機Aの放熱時間)となりました。
放熱時間にはラジエターの放熱力のみが影響しており、外部パーツの放熱力はほとんど関係ないようです。
ただ、平常温に関してはAB両機は同じ結果を示しました。外部パーツの放熱力は平常温には影響するようです。
しかし、平常温の差が戦いに影響することはほとんどありません。現時点(4/4/2003)では、外部パーツの放熱力の重要性は全く謎です。無視してよいパラメータなのでしょうか・・・?