NX-16

〜第三回バトルアリーナ(福岡)〜
2004年 9/11、福岡県粕屋郡ダイヤモンドシティーにて、フロム主催の大会が開催されました。

★大会ルール
第二回バトルアリーナのルールに加え、以下の3パーツが禁止になっています。
 「CR-WB87GLL(肩武器)」
 「GACHIRIN(右腕武器)」
 「NICHIRIN(左右腕武器)」
ステージは以下です。
 1回戦 MARINE BASE
 2回戦 UNDERGROUND WORKS
 準決勝 CREST BASE
 決勝 MILITARY DISTRICT、BORN CITY、STRUCTURE、ARENA、MARINE BASE の中から カードで決定


今回は、選手として出場させていただきました。
天候は晴天、「福岡の大会は雨が降る」というジンクスはどこへやら、汗ばむ陽気です。
予定より1時間早く着いてしまったYYは、会場設営に追われるフロムのスタッフを尻目に、コーヒーブレイク。
11時に受付を終え、例によってフロムの女性スタッフにからんでみます。
YY「お疲れ様です。今日、東京から来られたのですか?」
スタッフ「いいえ、来たのは昨日です。」
YY「ああ、そうですか。では博多で一泊されたのですね。」
スタッフ「そうです。今日はこれで東京に帰りますw…前回、手伝いをしてくださった方ですよね?」
YY「あ、そうです。」
実は、女性スタッフは前回と同じ方でした。フォーマルな格好に黒ぶちメガネになっていたので、別人かと思っていました。
向こうはこっちを覚えてくれていたのに、こっちは忘れているとは失礼千万です。
何食わぬ顔で、
YY「今回、何人くらいの出場なんですかね。」
スタッフ「大体30人くらいです。」
YY「他の会場から伝え聞いたのですが、30人切ると次回からはその会場で開催しない、という噂は本当ですか?」
スタッフ「え?そんなことないですよ?これまでも20人くらいの会場もありますし。」
YY「そうですか、よかったです。どきどきしましたよw」
他愛ない会話をしているうちに、選手が集まってきましたが、どうやら10人ほど足りないようです。
会場に集まった選手はわずかに23人。
12時開始予定を20分ほど遅らせましたがそれ以上集まらず、開会となりました。
トーナメント表はクシの歯が抜けたように隙間だらけ、1回戦なしで進む選手がぞろぞろいます。
人数が少ないせいかAブロックとBブロックに人数の偏りが目立ち、Aブロック10人に対し、Bブロックは13人。
第一回、第二回の優勝者の宇周さんと犀川さんは共にBブロックで、Bブロックは激戦が予想されました。
当のYYはくじ運がいいのか悪いのかAブロックで、しかもシードです。
戦ってみたかった過去の優勝者や、takashiさん、戒さん、なべさんらは皆Bブロックで、残念なのかどうなのか複雑な気分です。
でも、Aブロックにも過去に準優勝されているノイズさんがいますので、油断はできません。
人数が少ないので1回戦はあっという間に終わり、YYの番が回ってきました。お相手はだおさんです。
2回戦になりますので、ステージはUNDERGROUND WORKS。

〜以下、2日前にさかのぼります〜
大会2日前だというのに、YYはまだ機体を用意していませんでした。

いけない、もう時間がないではありませんか、困りました。既成の機体で間に合わせましょう。
2回戦目はUNDERGROUND WORKS?
・狭くて
・二階建てで
・天井に穴の開いている
ステージですね。
狭いところでは接近戦に強い機体がよさそうです。どれかいいのがないでしょうか。
あった、これです、「ユリディス」。

マシンガン&ショットガンで、さらにECMもついていて、なかなかお得です。
これはこのまま使っていいのでしょうか…。
相手はどう来るでしょう。
こんなのや、
こんなのを使ってきそうですね。
では、ECMを強化して、ロックさせないようにすればいいのです。いやぁ、我ながら賢い賢い。

これなんか、よさそうです。重複設置による最大ECM濃度は1900ですから、対策されても安心です。
…おっと、私と同じことを考える人もいるでしょうから、こちらのECM耐性も高めておきましょう。
肩にレーダーを積みたいのですが、両肩はブースターでふさがっています。
ええい、この際、ブースターを全とっかえしてしまいましょう。
両肩ブースターを外して、両肩にカッコよくレーダーをつけましょう。
うふふ、まるで蝶々です。
あ、でも普通にECM使われるとECM濃度が1200を越えてしまうことが多いので、レーダーだけでは不足ですね。
頭を取り替えてさらにECM耐性を高めましょう。これでECM耐性は1500で、意味不明に強力です。
頭だけミラージュ製ではおかしいので、この際、脚も代えましょう。
相手を追い詰めなければなりませんので、本体のブースターは最高出力のB83TPにして機体速度を高めましょう。
これで380キロ出ます。ステージの天井の穴までは上がれませんが、まあいいとしますか。


原形とどめてません(爆

試合前に、適切な機体が使われるかチェックが入りますので、相手の機体を少し見ることができます。
だおさんは重量二脚、「日進月歩 弐」。

見たところ、大したECM対策はしていなさそうです。
でも、YYの「ユリディスBA」を見ただおさんは、小さくガッツポーズ。
嫌な予感…。

試合開始。
ECMは数撒かなければ効果が薄いので、接近戦に突入する前にYYは柱の影にECMを敷設します。
1つ、2つ…
この時点で10秒経過。相手からの攻撃はありません。
3つ目を敷設したところでYYは飛び出しました。
どこからともなく飛んできたコンテナミサイルがステージ中央に当たって弾けます。
「日進月歩 弐」の姿はありません。
…?
次々とコンテナミサイルが飛んで来ては弾けます。
「ユリディスBA」の機動性をもってすれば、こんなものどうということはありません。

少しもらいましたが、コンテナミサイルの飛来は終わりました。
既に30秒経過。
こちらのECMは5秒置きに敷設していましたので、弾数はのこり1つ。
「日進月歩 弐」の姿はありません。
…?(゜Д゜;≡;゜д゜)
レーダーの機影は青。
2階か!
2階に戻りますが、いません。
レーダーの機影は青。
上だぁ!!



登 っ て や が る
よりによってw

穴の中の狭い足場で、重二と向き合って殴り合っても勝ち目ありません。
ECMも切れてます。
AP差は初期ほぼそのままで、1000ほど相手が高いです。
絶体絶命、というか、終わってます。
といって、諦めるわけにもいきませんので、穴まで飛んでみます。
届きません。
おのれ、B83TP!
往生際が悪いYYは諦めずに飛びます。
飛んで落ちて、飛んで落ちて…
飛べない豚はただの(以下略

「日進月歩 弐」は穴の中のまま。制限時間経過で試合終了です。
完全に作戦負けでした。第一回バトルアリーナと同様、予想していなかった負け方に悔しいやら感心するやら。
これだから対人戦はやめられません。
試合後
戒さん「YYさん、気がつくの遅いですよ。」
YY「…(涙」
だおさん、思い出に残る試合をありがとうございます。


Aブロックはノイズさん、Bブロックは犀川さんがそれぞれ優勝しました。おめでとうございます。
NXの大会はこれでおしまい、次はNBですね。
末筆ながら、楽しい場を提供してくださったフロムの方々に深く御礼申し上げます。

(画像協力:だおさん 画像引用:創通エージェンシー・サンライズ バンダイビジュアル株式会社 DVD機動戦士ガンダムIII)